ササニシキ 無農薬栽培 宮城県登米市及川さん
厳選された玄米をこだわりの低温精米で仕上げます!
五ツ星・三ツ星マイスターとお好みのお米を探しましょう。
令和五年産 宮城県ササニシキ
登米市 及川さん
(農薬・化学肥料不使用栽培農産物)
誕生:1962年
親品種:ハツニシキ/ササシグレ
開発地:古川農業試験場(宮城県)
かつての西の横綱『ササニシキ』です。ほどよい粘りに控えめな甘さ、コシヒカリと人気を二分した以前の栄光を感じさせてくれるお米です
宮城の米どころ、登米の及川さんが作る無農薬・無化学肥料米です!その特徴は:
- ●健全な米つくり
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1)初期生育で雑草に負けない大きな苗つくり
2)粗植(株の間をあけて、さらに植える本数を少なく)で、のびのび育てる
3)結果として、茎が太くて増えた株が外に貼りだす健康な稲つくりを実現
- ●微生物を利用
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EM菌を利用した米ヌカボカシを作り、有機肥料と天日塩を田んぼにまきます。さらに、光合成細菌も利用して、田んぼの中の有機物を分解して栄養素を作り出します。
- ●無農薬栽培
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たね籾の消毒、苗床の消毒、苗の病気予防、除草剤、田んぼでの病害虫用対策、お米つくりの全ての過程で、化学農薬は不使用です。
- ●天日乾燥
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現在ではほとんど見かけなくなりました天日干し。刈り取り後の乾燥作業を太陽の下で2~3週間かけてじっくり自然に乾燥させます。米は茎を残しておくことによって刈り取り後も登熟を続け、寒気にさらされる事によって甘みが増し、「甘熟米」に仕上がります(ただし、雨が続く場合などは、後から機械乾燥を行うこともあります)。
『ササニシキ』系譜と及川さんのお米
かつては、コシヒカリと並ぶ横綱とも呼ばれた「ササニシキ」。本家の宮城県をはじめ、山形県・岩手県・秋田県・福島県で栽培され、平成4年まで、作付けで2位でした。
コシヒカリと比べると、それほど粘らず、しかし、しっかりと甘みのあるお米でした。
しかし、平成5年の大冷害により、翌年から、県内の一位を比較的作りやすい「ひとめぼれ」に譲り、以後減る一方で、国内生産量上位20位からもはずれてしまいました。
「ササニシキ」は、かつての宮城県の主力「ササシグレ」に比べれば、病気にも強い品種でしたが、東北太平洋側の「やませ」(海からの冷たい風)には勝てない、また、見栄えも今一つ(シラタ=白い粒が多く、見た目の色がまだらに成り易い)などの弱点を抱えていました。
その後、コシヒカリ系統の新品種が続々とデビューしマスコミをにぎわし、粘りの強いお米が市場を専有する一方で、インパクトの弱いササニシキは、店頭で見かけることがほとんどなくなってしまいました。
当店では、ササニシキが地盤沈下してからも、ずっと販売を継続してきました。宮城の中ですら、ひとめぼれの生産量の方が多くなってしまいましたが、逆に、天候の変動があっても、ササニシキをきちんと作ることができる生産者だけが残ったとも言えます。
それでは、及川さんの「ササニシキ」は、一体どんなお米?
一般的にササニシキは、シラタ(白い粒)が多く、まだら模様です。味も、薄味で、粘りも強くありません。
しかし、及川さんのお米は、三味違います。
1.じっくり登熟させるからでしょう。粒の色・形が良く、サイズも揃っています。
2.「ササ?」って、思うほどの粘り。くどいほどの粘りではありません。心地よい粘り具合です。
3.精米しても目減りしません。一般的なササニシキは、精米の歩留りが良くない。粒の充実がなく、精米で白米部分の表面まで削いでしまいました。逆に、しっかり精米しないと、きれいな色に仕上がらない。
及川さんのササニシキは、玄米購入でご自宅精米されても、精米歩留りが良く、お得です。