ササニシキ JAS有機栽培 宮城県栗原市斎藤さん
厳選された玄米をこだわりの低温精米で仕上げます!
五ツ星・三ツ星マイスターとお好みのお米を探しましょう。
令和六年産 宮城県ササニシキ
栗原市 斎藤さん
JAS有機栽培(化学合成農薬/化学肥料不使用栽培農産物)
誕生:1962年
親品種:ハツニシキ/ササシグレ
開発地:古川農業試験場(宮城県)
かつての西の横綱『ササニシキ』です。ほどよい粘りに控えめな甘さ、コシヒカリと人気を二分した以前の栄光を感じさせてくれるお米です
斎藤さんの「ササニシキ」は、一体どんなお米?
一般的にササニシキは、シラタ(白い粒)が多く、まだら模様です。味も、薄味で、粘りも強くありません。
しかし、斎藤さんのお米は、三味違います。
1.じっくり登熟させるからでしょう。粒の色・形が良く、サイズも揃っています。雪が降りそうな遅い時期も刈り取られる、「ワイルドだろ?!」って感じるお米です。
2.「ササ?」って、思うほどの粘り。くどいほどの粘りではありません。心地よい粘り具合です。
3.精米しても目減りしません。一般的なササニシキは、精米の歩留りが良くない。粒の充実がなく、精米で白米部分の表面まで削いでしまいました。逆に、しっかり精米しないと、きれいな色に仕上がらない。
斎藤さんの「ササニシキ」は、玄米購入でご自宅精米されても、精米歩留りが良く、お得です。
『ササニシキ』系譜
かつては、コシヒカリと並ぶ横綱とも呼ばれた「ササニシキ」。本家の宮城県をはじめ、山形県・岩手県・秋田県・福島県で栽培され、平成4年まで、作付けで2位でした。
コシヒカリと比べると、それほど粘らず、しかし、しっかりと甘みのあるお米でした。
しかし、平成5年の大冷害により、翌年から、県内の一位を比較的作りやすい「ひとめぼれ」に譲り、以後減る一方で、国内生産量上位20位からもはずれてしまいました。
「ササニシキ」は、かっての宮城県の主力「ササシグレ」に比べれば、病気にも強い品種でしたが、東北太平洋側の「やませ」(海からの冷たい風)には勝てない、また、見栄えも今一つ(シラタ=白い粒が多く、見た目の色がまだらに成り易い)、茎が細く倒れやすいなどの弱点を抱えていました。
その後、コシヒカリ系統の新品種が続々とデビューしマスコミをにぎわし、粘りの強いお米が市場を専有する一方で、インパクトの弱い「ササニシキ」は、店頭で見かけることがほとんどなくなってしまいました。
当店では、「ササニシキ」が地盤沈下してからも、ずっと販売を継続してきました。宮城の中ですら、ひとめぼれの生産量の方が多くなってしまいましたが、逆に、天候の変動があっても、「ササニシキ」をきちんと作ることができる生産者だけが残ったとも言えます。