つがるロマン
青森県農民連

誕生：1996年
親品種：ふ系141号/あきたこまち
開発地：青森県 県農業試験場

青森県オリジナルの、はじめて単品で販売できるお米です！

「つがるロマン」は、青森米のエースとして登場しました。津軽中央地帯を中心に、津軽西北、さらに南部平野内陸地帯で、気象・土壌条件の良好な適地で作付けしています。

青森県は、寒冷地として知られています。北海道と並んで、美味しいお米を収穫することが難しく、たくさん穫れるが、味は二の次という時代が長らく続いていました。

業界でも、青森米と言えば、安い業務用もしくは「混米用」。つまり、低価格の要求に供給するお米、もしくは、価格あわせのための増量米という位置づけでした。「むつほまれ」と言う、味はないが、くせもないお米が青森米のメインで、業務用の要求に合わせて増量して価格を下げるとうのがごくごく一般的でした（当店では、ブレンド品を作りませんので、単品で業務用に利用しておりました）

「つがるロマン」は、そういう歴史に対して、青森県のオリジナル品種で初めて、単品で十分美味しいお米です。片親が「あきたこまち」、そして「あきたこまち」は片親が「コシヒカリ」ですので、「つがるロマン」は「コシヒカリ」の孫ということになります。

系統で言うと、「つがるロマン」は「ふ系141号」と「あきたこまち」の掛け合わせで誕生した品種です。「ふ系141号」は多収穫が期待でき、なおかつ寒さに強く（耐冷性と言います）、また稲にとって特に厄介な病気「いもち病」への抵抗性が強いお米です。
「あきたこまち」は、本家の秋田県では作り過ぎが続き、デビュー時の評価から平均値がかなり下がってしまいましたが、本来は、非常に美味しいお米です。
寒さ病気に強く、美味しさもあるそういうお米として開発されました。

それまでの青森米は、粘りも甘みも少ない、また白米の色も若干黄身がかって、なかなか透き通るような飴色にならないというのが定番でした。それに対して、「つがるロマン」は、今までの青森米とは比較にならない、粘りと甘みがあります。色も、きれいな飴色です。「コシヒカリ」ほどではありませんが、逆に、粘りすぎず甘すぎず、あっさりした中でも美味しさをしっかり感じられるお米です。

さて、ではこの農民連とは一体どんな団体で、「つがるロマン」は、一体どんなお米？