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「糖質制限 その4」天地米店小澤量のHave a Rice Day! ラジオフチューズ2020/9/15

投稿日:2020年9月15日 更新日:

  今日は、糖質制限ダイエットの問題点を話します。

 まず、極端な糖質制限ダイエットで実際に亡くなる方も出ています。放送では名前を挙げませんが、そういうダイエットをしていることを公言していて、さらには、営業目的でその効能を世間に向かってPRしている方もいました。死因は、心筋梗塞、心臓麻痺、心不全、多臓器不全、脳梗塞など。血管が脂肪で詰まるために起こる病気が多いですね。

 また、脳梗塞になる寸前の状態まで行ってしまった女性の医師もいます。この方は、ネットでも実名を出して、その危険性を訴えています。

 さて、具体的にはどういう問題があるでしょうか?

 糖質制限をすると体からまず水分が失われます。全体の食事量が減り、栄養バランスが偏ります。結果として、肌荒れ、髪の毛のぱさつき、体調不良や便秘になりがちです。さらに、様々な病気のリスクにもつながります。

 勿論、若干の糖質制限をしながら、全体のカロリーや栄養までしっかりケアできれば、問題はかなり改善します。うまくいけば、健康状態を維持してのダイエットも可能かもしれません。

 しかし、ほとんどの人は、単に糖質を抜いての体重変動だけに一喜一憂しがちです。どうしても、体重が激減する効果に目を奪われます。毎日、目に見えて体重が落ちていく、その高揚感幸福感のほうが優先してしまいがちです。

 さきほどの説明は、かなりアバウトなものでした。これから、具体的に話していきます。

 まずは、先回もお話ししたグリコーゲンの話です。糖質を絶つと、まず肝臓と筋肉に蓄えられたグリコーゲンが使われます。体重が減ります。普通で、1.6kgと言われています。なかには、4kgも減ったという実験があります。

 糖質制限を続けると、こういう体のからから状態が続きますから、体重が減ったからと糖質を摂取し始めると、またグリコーゲンが作られます。すぐに体重が減って、すぐに体重が増える。リバウンドです。

 元に戻るだけではありません。さらに、リバウンドの質が悪いのです。それは、こういうことです。

 まず、グリコーゲンが枯渇するので、体は糖新生という緊急処理を使います。糖新生の材料は筋肉です。筋肉が分解されて少なくなります。

 糖質をもっとも多く取り込むのは筋肉ですが、その機能が二重に低下します。

 まず、脳が糖質を使うことを優先します。そして、筋肉量自体が減ります。

 さらに、悪いことに筋肉量の低下で体温が下がります。基礎代謝がさらに下がります。ダイエットで飢餓状態になるので、体が自然に反応して、より少ないエネルギー摂取で生きられるようになります。

 ここで糖質が再び入ってくると、どうなるか?下がった代謝はすぐには上がりません。筋肉の働きはすぐには戻りません。元々、糖質の七割を吸収していた筋肉です。その働きが低下したままです。

 入ってきた糖質は、肝臓内のグリコーゲンになりますが、その量は限られています。筋肉の機能が低下している代わりに、脂肪が糖質を蓄えます。これが、中性脂肪の蓄積です。体重が元に戻って、体脂肪率は上がります。

 場合によっては、前より体重が増えて、筋肉は減り、脂肪が増える、こういうリバウンドが待っているかもしれません。

 ここまで、短期的な糖質制限ダイエットをした場合に、体の中で、何が起こって、どのように体重が減っていくのか、また、糖質制限を終了して元の食生活に戻った際に、なぜ悪い形でリバウンドしがちなのか、その問題点とメカニズムを説明しました。

 これで、納得していただければ嬉しいのですが、糖質制限を主張する人は、そう簡単ではありません。

 総摂取カロリーを変えずに、糖質制限を続けて、その分だけ、タンパク質と脂肪を増やす食事にすればいいと言います。なかには、何を食べてもいい、とまで言う人もいます。

 まずは、糖質制限で摂取カロリー全体を減らして、痩せる。次に、糖質制限を続けたまま摂取カロリーと消費カロリーをバランスさせれば、太ることはない。そして、糖質を摂取することの問題点を避けることができる、簡単に言えば、こういう論法です。 

 そこにどんな危険があるのか、次回は、それをお話したいと思います。

 

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