当店の店頭精米。
ちょっとというか、かなり面倒くさい(と言ってはいけません。当店のウリなんですから)。
お米は、精米するときに温度があがらない方がいいんです。
精米によって温度があがると、不味くなると言われています。
家庭用精米機などで、精米されて出てくるお米を触って
「わぁ~、暖かい」
と言っているかと思いますが、本当は
「やば! 熱い」
なんですね。
精米しても、もとのお米の温度より二十度以内に収めるようにと。
でも、一回で一気に精米してしまうと、かなり温度があがってしまいます。
そのために、当店では、まず一台目で、粗精米、二台目で仕上げ精米と精米回数を増やして穀温の上昇を防いでいます。
さらに、搗き具合の関係で、三回目が必要な場合もあります。
さらに、その後、小米・砕け米を除去して、粒ぞろいを良くします。
こういうお米は、炊き上がりを悪くして食味を落としますので。
ということで、
「精米は実は時間がかかる」んですね、しっかりやると。
コイン精米機での精米は、構造上も、何回も通すようなことはできませんし、
見る人が見て判断できるわけでもありませんので、一回通しで仕上げてしまうしかありませんが。