要素還元主義は、学問だけでなく、あちこちにはびこっています。
私達の生活様式・思考方式もそうです。お役所もそうです。学校もそうです。企業もそうです。政治屋もそう。
マスコミなんか、100%そうです。
みんな、自分にとって便利なこと・有利なことだけは、そのままにしておきながら、世の中の問題を解決できると思っています。
阪神淡路大震災の教訓なんてマスコミではよく言います。
けど、被害が大きかった神戸と少なかった淡路島の違いをきちんと検証したりしません。
四捨五入で言 えば、淡路島は昔の暮らしです。隣近所が知り合いで、隣同士の家族構成や寝ている場所までわかっている。消防団が組織されていて、災害時は、近所の人同士 が助け合う。神戸では、そこに人がいることがわかっていながら、出勤だ授業だと瓦礫の山を素通りしていく。
そして、普段私達は、「神戸の暮らし方」をほぼ 絶対的に志向してます。
いくら、お役所が防災倉庫に防災グッズを積み上げても、いざとなって使うのは市民同士です。町会や自治会にすら入会することをため らう私達が、非常時にどう対応できるというのか?教えて欲しいものです。
学校崩壊なんてのもしょっちゅう聞きます。
「集中できない、座っていられない、黙っていられない、我慢ができない」子供達。
番組に出てくる専門家さんは、
「日頃の家庭生活です。夜更かし、ファーストフード、朝食抜き、ゲーム三昧。」
とのたまわります。キャスターが適当なコメントをつけてそのコーナーが終わると、
次は「不景気に挑む起業家達」なんてのをやります。
取り上げるのは、
「夜中の2時までやってるディスカウント店」
「日本人の食生活を変えた男」
「バーチュアルもここまできた、新規テレビゲーム」。
おいおい、さっきのは何なんだよ。