このところ、徐々に寒くなってきました。
まぁ、日によって多少暖かさが戻ったりしますけど、着実に寒くなっています。
寒くなると、精米がしにくくなります。
当店では、二度搗きを基本としてますが、今まで通りの精米圧で精米すると、二回目が終わっても、胚芽がかなり残っていて、全体的に黄ばみが見えるケースがあります。
圧を下げて三回目でやっとほぼ当初見込みまで削れるということを繰り返すことも。
精米圧を上げればいいのですが、一回目の精米で削り込みすぎると、全てが台無しになるので、ちょっと気温が下がったからと、すぐには調節できません。
さらに、ヌカが機械の中にこびりつきやすくなります。これがまた、精米しにくくなる原因です。
まずは、しょっちゅう指の届く範囲をきれいにするのですが、やはり、機械をばらして掃除をしないと。
ある程度すると、また落ち着くのですが、それまでは、じっと機械から出てくる米粒を見つめる毎日です。
石川啄木の心境ってか?
はたらけど はたらけど猶(なほ)わが生活(くらし)楽にならざり ぢっと米粒を見る