店頭精米を始めて何年になったんだろう。
大型の精米機とは勝手が違って、父親たちの経験もあまり役に立たず、色々なことが手探りでした。
精米圧のダイアルだけでは頼りにならず
一回だけの精米では、出たとこ勝負になってしまい
結局、二台体制で、粗精米と仕上げ精米の二度搗きにして
などなど。
そんな中でも、分搗きというのは当初ほとんど需要がなくて、
その後の玄米食やマクロビなどから、徐々に増えてきました。
普通の白米精米は、十分(じゅうぶんではなくて、「じゅうぶ」)搗き。
玄米は、ゼロ分搗き、と言えばいいかな。
分搗きは、その中間。
三分搗きだとかなり黒く、七分搗きだとうっすら。
白米精米より、少なくヌカをはぎ取りますので、普通精米より楽かと言うと逆で、ご要望より多く精米してしまうと後戻りできませんので、気を使います。
精米圧を下げて、最低二回、多ければ、目指す仕上がりまで何度でも、機械を回します。
見た目の色と重量から判断。
お米によって、ヌカ層の厚みも違うし。
胚芽が多く残っていれば、実はもう出来上がっているのに、重さを測ると考えていた重量より多かったりと。
その日の温度や湿度でも精米具合は違うし。
一番、気を使うけど、同時にチャレンジングであり、うまくいくと、
「やった!」
と、内心ガッツポーズ!