「米スタイル」2012 秋号 Vol.3 より
(発行:日本米国小売商組合連合会 お米マイスター全国ネットワーク)
私がごはん食をすすめる理由①
森谷 敏夫教授(京都大学大学院 人間・環境学研究科)
脳のエネルギー不足とダイエットの深い関係
高度成長期から日本人が太ってきた理由は、
脳の満腹感を与えるお米の消費が激減して、
代わりに脂肪の多い食事をするようになってきたからです。
医から分泌される「ダレリン」と言われるホルモンが
食欲を掻き立てるホルモンです。
脂肪をたくさん食べても、
このホルモンを抑えることはできませんが、
糖質はこのホルモンをしっかり抑制してくれるので、
同じカロリーの食事でも、
糖質をしっかり食べたほうが、
満腹感が持続して、体重調節がうまくいくのです。
つまり、食欲や満腹感は脳のエネルギーのレベルによって
調節されているのです。
その脳のエネルギーが不足するから
飢餓状態だと脳が錯覚して極力エネルギーを
使わないようにするために、
ダイエットしている女性はすぐに居眠りをするのです。
また、筋肉がエネルギーを消費しないようにスイッチを切れば、
体温が下がるので、
低体温や冷え性の女性が増える原因となってきたのです。
つまり、朝のごはん食こそが脳にエネルギーを注入し、
1日を元気にスタートさせる源なのです。
全く、脳のエネルギーが不足することになるで、
生きる為にひたすら眠るようになります。