読売新聞の生活情報誌『りえーる』2013年2月号より
火を止めてからが調理の本番
おでんの練り物のように味のついている具材は15分間温める程度で十分
おでんやシチューなどは煮込めば煮込むほどおいしくなる、と思ってませんか?
実は煮込み料理は冷めていく間に具材に味がしみこみます。
水は温度が高くなるにつれ体積が増え、水蒸気になると格段に大きくなります。
加熱中は具材の中の水分が細胞を押し広げますが、火を止めると小さくなるので、その分、煮汁を吸いこんで味がしみるのです。
味をしみ込ませながら具材を軟らかくする時間を保つには、土鍋や保温鍋を利用するとよいでしょう。