「もっとお米を愉しむ 米スタイル」 Vol.7/2013年9月号(お米マイスターからお客様へお米ツウになる情報誌)
より
私がごはん食をすすめる理由 5
フーズ&ヘルス研究所
所長 幕内 秀雄
「糞」と書けばわかること
便秘で悩んでいるのは圧倒的に女性です。
ところが、多くの女性は、「私は主人や子どもに比べて、野菜や海草、果物などの食物繊維をしっかりとっているのに、どうして便秘になるのでしょうか?」と言います。
たしかに、子どもや男性に比べて、女性のほうが野菜や海草、果物などをしっかり食べている人が多いと思います。
それにもかかわらず、便秘が多いと言うことは、それらの食物繊維はほとんど影響がないということを証明しているようなものです。
多 くの女性が大切なことを忘れています。
「便」というからわからないのです。「糞」と書けばわかることです。
「糞」という字は、「米」が「異」なる形で出て くると読むことができます。
子どもは、野菜や海草など好んで食べることはありません。おかずよりもごはんばかり食べたがります。
ダイエットのために「ごはんを減らしている」という男性もめったにいません。しっかりごはんを食べています。
女性は、考えすぎて、あまりごはんを食べないことが多いのです。その結果が、便(たより)に出ているのです。
食生活は便りでわかります。運が悪い人はきちんとごはんを食べることから見直してみましょう。きっと、運が良くなりますよ。
幕内秀夫(まくうちひでお)
1953年茨城県生まれ。東京農業大学栄養学科卒業。
現在、フーズ&ヘルス研究所代表。
主な著書、『粗食のすすめ』(新潮社)、『じょうぶな子どもを作る基本食』(講談社)、近刊『粗食の基本』(ブックマン社)など多数。