「もっとお米を愉しむ 米スタイル」 Vol.7/2013年9月号(お米マイスターからお客様へお米ツウになる情報誌)
より
私がごはん食をすすめる理由 5
フーズ&ヘルス研究所
所長 幕内 秀雄
食生活は「便り」でわかる
運(ウン)のいい人、悪い人
食事と健康について造詣の深い有識者によるリレー連載
「私がごはん食をすすめる理由」は、
これまで1年間、京都大学の森谷教授にご執筆を頂きましたが、
今号より著書「粗食のすすめ」で有名な幕内秀夫先生にバトンタッチします。
引き続き、ご飯の素晴らしさを皆様にお届けしますのでよろしくお願いします。
皆さんの食生活は「運」が良くなるものになっているでしょうか?
それとも、運の悪い食生活でしょうか?
運勢の話ではありません。やや臭いのあるウンの話です。
食生活がどうなっているかは、ほとんど便(たよ)りでわかります。文字通り、便に出ていると言っていいと思います。
幼稚園児くらいの子どもは、トイレに入っても大か小かわかりません。
何しろ、パンツを下すのが早いか、ウンチが出るのが早いかわからないくらい短時間で終わります。
お尻をふくにもトイレットバーバーはわずかしか使いません。
子どもの後にトイレに入つても、臭(くさ)くないので大か小かわからないものです。
まさに、運の良い食生活をしているからです。
それに比べて、大人はどうでしょうか?
トイレで、演歌を歌っているのではないかと思うほど、真っ赤な顔をしていきんでいる人もいるのではないでしょうか?
トイレットバーバーも、縁日で販売されているはつかねずみが回転しているかのように、
カラカラと音を鳴らしながら、たくさん使っているはずです。
それだけ、 お尻が汚れているということです。
それは、善玉菌よりも、腐敗菌などの悪玉菌が多くなっているからです。
当然、おならも臭くなります。そのような人の口癖は、「運(うん)が悪い」です。
それは運が悪いのではなく、食生活が悪いからです。